メジャーリーグが「Clear」という認証システムとの提携を発表しました。
「Clear」というのは昨年始まったサービスで、住所・氏名などの個人情報と指紋の情報を登録すると、提携しているサービスでの本人認証に使用できます。
メジャーリーグでは紙やQRなどの電子チケットの代わりに、Clearを導入して、指紋認証やゆくゆくは顔認証による入場も検討しているそうです。
これによるメリットとして第一にプッシュしているのは、待ち時間の短縮です。特に夏場や冬場で長い間屋外で列を作って待機するのは大変だと思いますので、メリットになりえると思います。
副次的な効果としては、チケットを確認するスタッフの代わりに機械が行うことで人員配置の効率化なども望めるものと思います。
一方、チケット代とは別にClear自体の登録費として月15ドル（約1,700円）かかるのと、指紋や、将来的には顔情報などの生体情報を提供することに関する懸念が挙げられています。
列に並ぶかわりに月15ドルが高いかどうかは人によると思いますが、指紋認証が電子チケット以上に効率よく入場できるかと言われると、精度にもよりますがそこまで大差ないのではという気もします。
しばらくは従来の紙や電子チケットの入場とClearを使った指紋認証による入場の両方に対応するようにするとのことです。
セキュリティを意識した結果生体認証を必要以上に提示する必要性が発生するとしたら考え物かもしれません。