トラッキングシステムとは複数のカメラで撮影された選手とボールに関する映像をもとに、位置情報を取得、データ化する仕組みです。データ化された情報は、選手の評価や試合の戦術に利用されます。
現在、ワールドカップが開催されているサッカーでは、トラッキングシステムにより選手の走行距離、スピード、パスやタックルの回数といったプレーの内容などがデータ化されます。これらの情報を専門のスタッフが解析し、試合での戦術へ落とし込まれるようになっています。今回のワールドカップでは、試合中にベンチへタブレットを持ち込むことが可能となり、リアルタイムに情報を確認することができ、例えば選手交代のタイミングを決めるといった活用ができるようになりました。
トラッキングシステムの利用はドイツが進んでいると言われており、前回のワールドカップでの優勝（今回のワールドカップでは敗退してしまいましたが）やFIFAランキングの実績からも、システムの活用は試合に勝つ為の要因の１つになっていると思います。
日本のJリーグでもトラッキングシステムは利用されているそうですが、リアルタイムでのデータ利用はまだできないそうです。国内でこういった面が進歩していくことは、代表チームにも良い影響を与え、世界の強豪国と戦えるようになっていくと思います。