本日はTensorFlow.jsについてご紹介したいと思います。
TensorFlowはGoogleが提供する機械学習ライブラリですが、そのJavaScript版の「TensorFlow.js」が公開されました。
今回発表されたTensorFlow.jsはオリジナルのTensorFlowのすべてをサポートしているわけではありませんが、似た設計となっており、機械学習のモデル構築、学習、学習済みモデルの実行が可能なほか、学習済みモデルのインポートも可能になっています。
GoogleによってこのTensorFlow.jsを使用したデモで「Emoji Scavenger Hunt」というゲームが用意されていました。
これは、ブラウザでゲームを開始すると絵文字が表示され、その絵文字に対応した現実のものをスマートフォンなどのカメラで制限時間内に撮影するといったゲームになっています。
カメラではシャッターボタンなどを押す必要はなく、カメラのリアルタイムの映像から画像認識され判定されます。
試してみた結果、画像の判定速度、精度ともに問題なく、むしろ早いと感じるほどでした。
このTensorFlow.jsの提供によりネットワークの先端に位置する、しかも様々なデバイスで実行可能なブラウザで機械学習が動くようになりました。
これまでは機械学習の実行環境は、強力な処理能力を備えたクラウドやサーバサイドが中心でしたが、それがブラウザへ広がっていくということで、1つの変革点かと思います。
これからどんな機械学習・AIを使用したインテリジェンスなWebサービスが提供されるのか、楽しみであります。
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