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☆スタッフITコラム☆
  デジタル・ワークプレイスに関する調査結果について
 By やま 2018/03/19

先日、ガートナージャパンより主要先進国7カ国で実施したデジタルワークプレイスに関する調査結果を発表しました。
デジタルワークプレイスとは、あまり聞きなれないワードですが、ワークプレイスを直訳すると仕事場となり、デジタルな部分に関する仕事環境についての調査結果になります。

この調査の背景としては、現在日本では働き方改革が注目を集めていますが、ITの活用は従業員の生産性を高める有効な手段であり、従業員がITを十分に活用できているかは早期に改革を実現するための指標になるとして実施されました。

まず、
Q1:自組織における作業デバイスとアプリケーションの新しさについて
日常的に業務で利用しているPC,スマホなどのデバイスや業務で使用しているアプリケーションがどれくらい新しいものを使っているかを調査した結果

A1:日本は「かなり古い」と「2〜3世代遅れ」の回答率が36%と他の国と比べて最も高かった。
一方、最新のものを使っている割合が高い国はフランス(43%)、シンガポール(38%)でした

Q2:デジタルワークプレイスの満足度について
A2:日本は最下位
古いデバイス・業務アプリケーションを使っている人は満足度は低く、新しいものを使っている人は高いという相関の関係が現れました。
日本の満足度は4.7で他のすべての国は5を超えているのと比較するとかなり低い結果となりました。(最高点:7)

Q3:業務用途のデジタル・テクノロジスキルに関する自己評価について
A3:日本は自分を「素人」ないし「中程度」レベルと回答した人が6割近くを占め、最も自己評価が低い結果となった
逆に「熟練」「エキスパート」レベルと回答した人が最も多かったのはアメリカで77%(熟練61%,エキスパート16%)でした。

Q4:そのデジタルスキルを習得するための手段と機会について
A4:日本は「関心がない」と回答した割合が多く、ITスキルの向上に消極的な割合が16%と最も高かった。

この調査結果から、日本は「古いパソコン、業務アプレケーションをつかい、使いづらいなぁ。効率悪いなぁと不満を持ちながら日々の業務を行っている。また、自分自身のITスキルに自信はないけれども、特に業務上支障はないので、積極的にITスキルを習得しようとはしない。」というイメージが、他の先進国と比較すると見えてきます。

日本は企業でのIT活用という部分に関してはそんなに進んでいない(むしろ先進国の中では遅れている)ようで、私たちシステムを開発する側も利用する側も含め全体的な底上げが必要だとおもいました。



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